"それは(お金が無いから、高すぎるから)手に入らない”というのが貧乏父さんの口癖でした。
貧乏父さんは、ロバート・キヨサキの実父で、博士号をもち、ハワイの教育行政の頂点まで上り詰めた、学歴・年収ともに高いエリートでした。
金持ち父さんは、ロバートにその言葉を禁じます。かわりに
How can I afford it?
"どうやったら、それが手に入るのだろう”
と考えさせるのでした。ロバートが子供のころ、”金持ち父さん”は”貧乏父さん”よりも明らかに社会的身分も、年収も下でした。のち、それが逆転し、のみならず途方もなく差が開いていくのですが、その原因はそもそもこの考え方の習慣の違いによるものだ、というのがロバート・キヨサキの主張です。
なぜなら、”手に入らない”と思った瞬間、人間は考えるのをやめてしまうからです。つまり、その言葉を口にするということは、怠惰な心を持っているということに異ならないからなのです。
これら二つの習慣の違いは無意識のものかもしれません。けれど、その無意識な言葉の積み重ねが、これだけ大きな結果の違いに結びついてくるのですから。