The massive loss of jobs in 1990s --- the downsizing of businesses --- has brought to light how shaky the middle class really is financially.
"1990年代に起こった大量の雇用の喪失、すなわち、ビジネスのダウンサイジングによって、中間層は実際お金に関していかに不確実か、ということを明らかにした。”
1990年に起こった雇用の喪失…それは、まさしくIT技術の飛躍的な進歩によってもらたらされたものでした。
コンピュータとインターネットに爆発的な普及と言う、人々の生活を便利にしてくれるはずの社会な変化が、皮肉にも人々の生活を直撃しました。
すなわち、これらの技術によって、今まではある特殊な技能を持った一部の人々の仕事の機会を奪ったり、同じ仕事に必要な人間の数を今までとは比べ物にならないくらい飛躍的に少なくしてしまったのです。
更に、ピンチはこれだけではありませんでした。
Suddenly,company pension plans are being replaced by 401K plans.
"突然、企業年金のプランが、401Kに置き換えられ続けられるようになった。”
401Kとは確定拠出型年金のことを指します。
従来の年金は老後になると給付額がいくらと決まっていて、その金額を受け取るために毎月支払う(拠出する)というシステムでしたこれを”確定給付”型年金といい、給付額が確定している年金といえば分かりやすいでしょう。実際、日本の公的な年金システムはこちらの方です。
一方
、”確定拠出”型年金とは拠出額(積立金)は確定していますが、
老後に受け取る年金額は逆に不確定です。
では、なぜそのようなことになるかというと、その金額は、受給者自身が掛け金を運用することによって得るというシステムになっていいます。
これは、
うまくいけば確定給付年金よりも多くの金額を得ることが出来ることを意味するものですが、逆に、
失敗すると掛け金以下になってしまう可能性もあります。
つまり、運用が伴うということは、当然のことながら、受給者にはある程度の金融に関する知識が求められることになります。
しかし、はたして今までお金や金融に関してまともに考えたことがなかった人たちが、いきなりそういう状況に置かれて、上手に運用することが可能でしょうか?実際、このシステムに移行して、数多くの人が掛け金以下の年金しか受け取れないという事態が発生しています。
また、企業が年金をこのようなシステムに移行した背景には、もう企業の側で”確定給付型年金は払う力がない”ということを意味しています。
企業年金を持つ企業、となると、ある程度以上の規模を持つ大企業ということになりますが、近年、アメリカのGM、日本でもJALが経営破たんしたさいに、その理由の一つとして、大きくなりすぎた企業年金もありました。
つまり、こういった
大企業でも、今や継続的に確定給付型の企業年金を支払い続ける力がない、ということを意味するのです。
GMといえば、かつては押しも押されぬ世界一の自動車メーカー。JALも民間企業とは言え、国策企業として親方日の丸で、絶対に倒産などありえない、と考えられていました。
そう、時代は変わってしまったのです。 ※これからの時代、自分で自分の年金を作りましょう。
posted by SHIFT-SYSTEM at 17:08
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第3章
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