Whom should I listen to - my rich dad or my poor dad?
”金持ち父さんと貧乏父さん、どっちの言うことを聞いたらいいの?”当時9歳だったロバート少年の独白です。
"listen to 〜”は、”〜を聞く”という物理的な意味のほかに、”誰かの言うことを聞く、(意見に)耳を傾ける”という意味もあります。
二人の考えはあまりにも対照的、というか、正反対です。この姿勢は、教育に対する考え方にも如実に表れています。教育の重要性を認めているのは共通していますが、違うのはその中身です。
貧乏父さんは
He wanted to study to become a professional,an attorney or accountant or to go to business school for MBA.
”彼は、弁護士や、会計士、あるいはMBAのためにロースクールに行ってプロになるために勉強してほしかった”…つまり、高給が期待できる仕事をしてほしかったわけです。「お金は問題ではない」と言いつつ、選んでいる仕事は高給取りばかりです。なんだかんだいっても、やっぱり心の底ではお金は気になるのですね…。
それに対し、金持ち父さんは、
The other encouraged me to study to be rich,to understand how money works and to learn how to have it work for me.
”もう一人は、私が金持ちになるために、いかにしてお金が働くか、そして、いかにしてそれを僕のために働かせるか、を勉強するようにすすめた”
つまり、”お金持ちになる方法”を勉強してほしかったわけです。
露骨と言えば露骨ですが、非常に分かりやすい考え方と言えるでしょう。
ただ、ここで着目したいのは、"money works"という表現。つまり”お金が働く”ということです。貧乏父さんはお金を”働いて得るもの”と考えている(らしい)のに対し、”お金を働かす(そして増やす)”という考え方をしています。
この違いが、のちに大きな違いになっていくわけですね。
※「お金を働かせる」というのは、ロバート・キヨサキと金持ち父さんの大事なテーマの一つです。